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ごみばこ

マラリアと悟りのお話。

 どうもみなさんこんにちは、きむちびと申します。

 突然ですが皆さん、マラリアという感染症についてどのくらいご存知でしょうか。

マラリア(麻剌利亜、「悪い空気」という意味の古いイタリア語: mal ariaドイツ語Malaria英語malaria)は、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症高熱頭痛吐き気などの症状を呈する。悪性の場合は脳マラリアによる意識障害腎不全などを起こし死亡する。古典などで出てくる瘧(おこり)とは、大抵このマラリアを指していた。

マラリアは予防可能、治療可能な病気である[2]。全世界ではマラリアに年間1.98億人が感染し、うち58.4万人が死亡している(2013年)[2]

                       引用:マラリア - Wikipedia

 アフリカの一部の地域では人々が治療を受けられずに依然として甚大な被害をもたらしているようですが、治療を受けずにマラリアの感染を受けない人々がいます。マラリアの原因となる虫は生物の体内に入ったあとに生殖活動を行い個体数が増えた段階で赤血球に感染しますが、その虫が感染しない赤血球を持つ人々がいます。その赤血球は鎌状赤血球と呼ばれ、鎌のような形をしています。

f:id:kimuchibi:20171202130522j:plain左:通常 右:鎌状

 遺伝子の一部分が突然変異を起こし、このような赤血球を作るようになるそうです。

この鎌状赤血球症を持つ人の遺伝子型により齢20を迎える前に死亡してしまうとのことです。

鎌状赤血球(かまじょうせっけっきゅうしょう)は遺伝性の貧血病で、赤血球の形状が鎌状になり酸素運搬機能が低下して起こる貧血症。鎌状赤血球貧血症ともいう。ICD-10分類ではD57。主にアフリカ地中海沿岸、中近東インド北部で見られる。

常染色体不完全優性遺伝をする。遺伝子型ホモ接合型の場合、常時発症しているのでたいていは成人前に死亡するが、遺伝子型がヘテロ接合型の場合、低酸素状態でのみ発症するので通常の日常生活は営める。

                        引用:鎌状赤血球症 - Wikipedia

 鎌状赤血球症を持つ人々は種としての生存という観点から見れば不利ですが、マラリアの被害が甚大な地域においては種としての生存という観点から見ると有利になるということですね。

 この話から我々が学ぶべきことは物事の多面性に目をつけなければならないということではないでしょうか。私の好きなドラマ「孤独のグルメ」で(元はコミックですが)、主人公の台詞に印象的なものがありました。

 「良いところも悪いところも含めて一人の人間。」

 言われてみればその通りですが中々普段から意識することは難しい概念だと思います。鎌状赤血球のように人や物の多面性は毒にも薬にもなり得るということです。人間関係でも同様に自分の良いところを最大効用化できるコミュニティに身を置きたいと思う日々でございますが、性格の合わない人と関わり合いを持たなければない状況に身を置かれたとしてもその人の薬になる面に着目して関わり合っていきたいという所存でございます。