ダストボックス

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ごみばこ

電マとマグナムのお話。

 どうもみなさんこんにちは、きむちびと申します。

 本日は電マとマグナムの話、勿論のこと比喩でありまして、人間のお話です。

 人間は誰しも承認欲求を持っています。我々は承認欲求を満たすために様々な手段を講じますが、それらの多くは他者に対してのプラスの影響か、マイナスの影響を齎すかで大別されるかと思います。つまり電マとマグナムです。自身の属する集団へ何かしらのアプローチをする際にプラスの影響を以って、自身の存在を正当たらしめるか、或いはマイナスの影響を以って自身の存在を正当たらしめるかどうかの違いですね。状況に応じて電マとマグナムを使い分けるわけですが、マグナムに関してはマイナスの影響を齎す以上、使用者は注意を払って管理するわけです。安全装置を入れたままにするか発砲したとしても火薬しか入れてなかったり。しかし屡々、ものすごい早さで45口径弾をぶっ放す輩がいます。なんでそういう言い方するんだろう・・・とか、なんで言わなくていいこと言うんだろう・・・って思わせるタイプの人、いますよね。

 今回この承認欲求に関しお話する上で着目していきたいのはものすごい速さでマグナムの45口径弾をぶっ放す輩の方です。マイナスの影響に関しては2種、攻撃か誘導が考えられますが、誘導に関しては中々実感を伴うことはないと思いますので理解しやすいであろう攻撃に関して深めていきます。

 心理学の分野に於いて、他者を攻撃するという行為はその動機や生起メカニズムにより2種類に大別されます。その内の1つが能動的攻撃です。能動的攻撃は何らかの結果の獲得や目標達成に動機づけられ、その手段として自発される攻撃行動で、その目標は物的或いは社会的報酬の獲得が主であり、人や物を傷つけること自体に目標が置かれている攻撃行動ではありません。能動的攻撃は怒りや苛立ちなどを伴った攻撃ではなく、クールで目標志向的な攻撃行動とされています(The Reactive-Proactive Aggression Questionnaire,Dodge,1991)。日本人の臨床心理学研究社の濱口佳和氏は、この反応的攻撃に関して「何らかの肯定的な結果を求めて、手段として行う攻撃」であることから、能動的攻撃を行う内的特性(要因)を、

 1.他者を押しのけ、傷つけてでも自己の欲求を充足したいという自己の欲求への固執傾向。

 2.人を支配し、自分の欲求充足の手段として利用したいという他者支配欲求。

 3.他者との葛藤事態で、攻撃的に振る舞うことにより自己に有利に問題を解決できるという有能感。

 4.自分が行った攻撃行動を正当化する歪んだ規範意識

 といった4つの内的特性としました。また、能動的攻撃性を社会的行動傾向との関連を検討し、反社会的行動欲求が高いことを示しました。また、能動的攻撃性の高い人を対象に調査を行ったところ、高能動的攻撃攻撃児は社会的スキルは低いわけではなく、似た者同士で反社会性を帯びた仲間集団を形成し、攻撃行動について肯定的結果予期や高い自己効力を持つと考え、青年期には素行不良の診断を受けやすく、サイコパシー傾向が強まることなどが明らかになっています。(参考:1. 大学生の能動的・反応的攻撃性に関する研究)

 

 こうした人に対応するには、どのような行動をすれば良いのか。半ばサイコパスみたいな人たちです。答えとしての1つの例として考えられるのは適度に逆らいましょう、ということです。こうした能動的攻撃性を持つ人々は上記の通り、肯定的結果予期を以って攻撃行動に移ります。攻撃行動をすることにより相手が委縮したり反撃してこない弱い安全なタイプを狙って攻撃行動を執ります。具体的にどのように適度に逆らえば良いのか、という点に関しては分からないです。

 相手方が児童であるなら兎も角、こうした傾向がその一人の人間性であると認識されるという段階でそこそこ年を重ねた人だと思いますので、その時にはもう他者を傷つけ、操作する、社会規範を侵犯する等の行動が、本人のアイデンティティになっている頃だと思いますので我々一般の人がどうにかしようとして相手できる者ではありません。臨床心理学の分野のお話だと思いますので、どうにかしたいならカウンセラーを紹介してあげてください。どうにかしてあげようとし、パーソナリティを誘導しようという意思に"気付かれた"段階で能動的攻撃性ではなく反応的攻撃性といった違うパターンの攻撃を繰り出してくる可能性があります。触らぬ神に祟りなし。近づくのはやめましょう。

 疲れたので寝ます、それでは。